古畑航希
福岡空港(福岡市)内でドローンで撮影したと思わせる動画をネットに公開し、空港の業務を妨げたとして、福岡県警は1日、熊本市や山口県防府市に住む19~26歳の理学療法士や会社員の男4人を偽計業務妨害の疑いで福岡地検に書類送検し、発表した。4人は閲覧者から批判のコメントが集中する「炎上」を狙ったといい、「動画の再生回数やフォロワーを増やしたかった」と容疑を認めているという。
福岡空港署によると、4人は6月27日午後4時ごろ、福岡空港国内線ターミナルの展望デッキで、ドローンを使って撮ったように見せかける動画を撮影。同日夜に動画投稿サイトに投稿するなどして、空港運営会社「福岡国際空港」の業務を妨害した疑いがある。
空港は小型無人機等飛行禁止法などでドローンの飛行が禁止されている。投稿を見た人から「福岡空港でドローンを飛ばしている映像が出ている」と署に通報があったほか、連絡を受けた同社は、問い合わせに対応したり、ドローンが飛んだ形跡を調査したりしたという。
4人は実際にはドローンを飛ばしておらず、長さ約3メートルの棒に360度撮影できるカメラを取り付けて風景を撮影。動画は20秒ほどで、コントローラーでドローンを操作するような様子や、空を指さす場面も映していた。投稿の数日後には、種明かしの動画も投稿したが、批判のコメントが寄せられて後日どちらの動画も削除していたという。(古畑航希)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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