空港滑走路を子どもが猛ダッシュ 「一生に一度の機会」

 今年で開港80周年を迎えた大阪(伊丹)空港で28日、早朝の滑走路を歩く「ITAMIランウェイウォーク」が行われた。受け付け開始が午前3時半という「超早起き」が条件にもかかわらず、小中学生とその家族など28組78人が参加。誘導灯がきらめくなか、航空機の運航が始まる前の滑走路を思い思いに楽しんだ。

 この日は、全長3千メートルあるB滑走路のうちの500メートルを約30分かけて歩いた。人がすっぽり入ってしまう大きさの白線や、普段は見られない景色に、参加者たちは走り回ったり歓声を上げたりしていた。

 同空港を運営する関西エアポートによると、伊丹空港の滑走路に一般市民が立ち入るのは、1939年の開港以来初めてだという。80人の定員に対し全国から4242人の応募があり、抽選の倍率は53倍に上ったという。

 大阪市の小原羚佑(りょうすけ)さん(12)は「滑走路に飛行機のタイヤの跡がついていたり、いつもと違う風景がみられたりした。思ったよりずっと広かった」。飛行機が大好きだという大阪府箕面市の伊藤光希さん(13)は「こんな機会は、一生に一度もないと思った。ぜひ来年もやって欲しい」と話した。(井手さゆり)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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