空自千歳の操縦士が水温2度の川で訓練 厳寒の海上への不時着を想定

松本英仁

【動画】 荒天の海に不時着、漂流しても命を守れ 航空自衛隊第2航空団が訓練を公開=松本英仁撮影

 航空自衛隊第2航空団(北海道千歳市)は26日、戦闘機などが真冬の海に不時着し、操縦士が漂流したという想定の訓練を公開した。空自千歳基地の同航空団と千歳救難隊から約30人が参加した。

 荒れた海に放り出されても、救命胴衣姿で波や寒さから身を守りながら救命ボートで20分間、救助を待つとの想定。訓練は市中心部に近い千歳川で行われた。この日の気温は零下5度、水温は2度だった。救難隊員は、荒天の海を再現しようと、荒波に見立てて川の水をかけたり、ボートを揺すってわざと転覆させたりした。航空団に着任したばかりの若手操縦士に課せられる伝統の訓練という。

 訓練に参加した小野聡・3等空尉(26)は「実際に近い環境下の厳しい訓練に対し、絶対に生きて帰ると強い気持ちで臨めた。体力向上に努めていることが生かされた」と話した。(松本英仁)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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