三沢空港(青森県三沢市)で3日昼過ぎ、航空自衛隊のF2A戦闘機が管制官の指示に反して滑走路内に進入し、同じ滑走路に着陸しようとしていた民間機が着陸を中断するトラブルがあった。国土交通省は3日夜、深刻な事故につながりかねない重大インシデントに認定し、国の運輸安全委員会が調査を始めた。
国交省によると、3日午後0時47分ごろ、ジェイエアが運航する日本航空2163便(エンブラエル170型、乗客乗員77人)が三沢空港に着陸しようとしたところ、待機指示を受けていたF2A戦闘機が滑走路内に進入した。管制官はすぐに滑走路から離脱するよう指示し、戦闘機はこれに従って滑走路の外に出た。
管制官は、日航機に出していた着陸許可もいったん取り消した。日航機は滑走路の約2・8キロ手前で高度約190メートルまで降下していたが、着陸をやり直して午後1時2分ごろに着陸した。けが人はいなかった。
関係者によると、戦闘機は通常の訓練で離陸の準備をしており、緊急発進(スクランブル)ではなかったという。
三沢空港は民間と自衛隊の共用空港で、航空自衛隊が航空管制をしている。自衛隊機の誤進入では昨年6月、那覇空港で緊急発進しようとしていた空自機2機が、民間機が着陸しようとしていた滑走路に進入するトラブルが起きている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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