【動画】航空自衛隊岐阜基地。建設中の施設工事をめぐり談合の疑いが浮上している=三澤泰博撮影
航空自衛隊岐阜基地(岐阜県各務原市)の施設工事をめぐり入札情報を漏らしたとして、愛知県警は10日、防衛省近畿中部防衛局の元建築課長、稲垣正義容疑者(60)=沖縄県浦添市=ら男2人を官製談合防止法違反などの疑いで逮捕し、発表した。
他に逮捕されたのは、同省OBで建設会社「アイサワ工業」(岡山市北区)の社員、村上泉容疑者(65)=東京都世田谷区。県警は2人の認否を明らかにしていない。
捜査2課によると、2人は共謀し、岐阜基地に新設する電子戦評価施設をめぐって、2020年11月の一般競争入札でアイサワ工業が参画する共同企業体(JV)が受注できるよう、同年9~11月、稲垣容疑者が村上容疑者に入札情報を漏らして公正な入札を妨害した疑いがある。
この入札には12社と4JVが参加し、アイサワ工業が加わるJVの漏洩(ろうえい)前の技術評価点は3位だった。漏洩後はこの評価点は変わらなかったが、入札価格を最低額に近づけたことで総合評価が1位となり、約50億8千万円(税抜き)で落札した。施設は現在、工事中だ。
防衛省によると、2人は技術…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル