変だな、とは思った。千葉県市川市の無職男性(76)は昨年12月、スマホで一通のメールを受け取った。
「A社(大手携帯会社)よりお知らせ ご利用料金につきましてお話ししたいことがあります。本日中に050・×××・××× こちらまでご連絡下さい」
男性は1年以上前、携帯会社をA社からB社に乗り換えていた。B社はA社の子会社だから、問い合わせがあってもおかしくないのでは――。
「よくあるメールアドレスへの連絡ではなく、電話番号を指示していたので、つい連絡をしてしまった」
電話に出たのは、コバヤシと名乗る男だった。
「お電話ありがとうございます。A社お客様サポートでございます。どのようなご用件でしょうか」
ゆっくりと、丁寧な口調だった。男性の名前と生年月日を聞き取ると、コバヤシは電話を保留にした。
「お待たせしました。昨年11月、ご利用の携帯電話より総合情報サイト『ウィズ』のご登録をいただいております。1年分の未納があり、解約金などを含めて24万9600円がかかります」
心当たりはなかった。普段の1カ月の利用料は1800円。これに比べて高すぎる。
県内で5300万円詐欺被害 「これもコバヤシが?」
「そんなふざけた話はない」…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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