永井啓子
【京都】立命館大は、大型連休の後半、衣笠キャンパス(京都市北区)、びわこ・くさつキャンパス(滋賀県草津市)、大阪いばらきキャンパス(大阪府茨木市)など3キャンパスの食堂を臨時営業する。緊急事態宣言が出て、帰省できない下宿生たちのためで、図書館も開く。連休中は休む大学が多いが、「キャンパスに居場所を作ることで学生を支えたい」という。
立命館大によると、学生の半数が関西圏以外の出身。衣笠キャンパスでは、授業がオンライン中心に切り替わった4月19日以降、3カ所ある生協食堂のうち1施設で昼に限り営業している。1日千人ほどが利用するという。
食堂は通常、祝日は休業している。だが今年は、大学の要請を受けて3~5日の昼に野菜中心のメニューを提供する予定だ。生協の担当者は「バイトができず、家では白飯にふりかけだけという話も聞く。せめて一食でもバランスの取れた食事をしてもらいたい」と話す。
熊本出身の文学部1年、赤木洋平さん(18)は「部屋でひとりでいるのはきついので、お昼はいつもここで食べている。親が看護関係の仕事をしていて帰省もできないし、連休中もぜひ来たい」と話した。(永井啓子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル