立憲枝野氏「新党は100%ない」~発言から見える“野党の現実”(ニッポン放送)

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月6日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。野党の合流に関する一連の流れについて解説した。

新党結成は背後にいる連合の意向~立憲も国民民主もその必然性は感じていない

立憲民主党の枝野代表は5日、国民民主党などとの合流について「新党をつくる呼びかけをしたことは一切ないし、新党をつくるつもりは100%ない」と述べ、国民の玉木代表が新党を結成すると表明したことに強い不快感を示した。

飯田)党首会談も予定されていますけれども、「合意点が見つからなかったら1回で終わる」などとも言っています。

須田)なぜ互いに嫌がっているのに、新党や合流、吸収合併などという話が出て来るのかと言うと、背景に控えている連合の意向なのです。連合サイドが両党に対して、「四の五の言っていないで一緒になれ」と、強引に一緒にしようとしているのが真相です。実は立憲民主党も国民民主党も、その必然性はあまり感じていないのだと思います。いまの状況でいいのだと思っているのではないでしょうか。

飯田)単独では政権は取れないけれども、野党としてそこそこの数で、そこそこの政党助成金ももらえて。

須田)大手メディアは、連合サイドばかり取材していて、あたかも一緒になることが前提のように報じていますが、私はそうは見ていません。連合の傘下の各労働組合をいくつか回りましたが、民間の大手メーカー系の有力労組に行ってみると、「どうして関西生コンなどをやっている連中と、私たちが一緒にならないといけないのですか?」と言います。

飯田)かなり直接的な表現ですね。

須田)そこは国民民主党を支持している労組でしたが、彼らにしてみると、実名を挙げてしまいますけれども、辻元清美さんや福島瑞穂さんと…2党だけではありませんからね、社民も一緒になるという噂もあります。そことなぜ一緒にできるのかということです。憲法観も違うし、基本的な枠組みに大きなずれがあるのに、一緒にやって行けるのかどうか。国民から野合という批判を受けることは間違いない。吸収合併もいいけれども、きちんとすり合わせができるのか。ただ単純に次の選挙が怖いから、次の選挙で議席を獲得したいからということだけで、吸収合併だろうが新党だろうが、一緒です。そんな状況でやっても結果的には、足元がどんどん乱れて行く状況になるのではないでしょうか。


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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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