香川県東かがわ市出身で終戦直後を代表するスター歌手、笠置シヅ子(1914~85)をモデルにしたNHK連続テレビ小説「ブギウギ」が10月2日に始まる。放送開始を控え、生家跡近くの同市の相生コミュニティーセンターで9月30日、代表曲に合わせてダンスを競う「ブギウギコンテスト」や、笠置の生涯を描いた紙芝居の初披露などがあった。
笠置に関する催しは、4年ぶりに開かれた「相生ふるさと村まつり」のプログラムとして、初めて実施。コンテストには2歳~70代の9グループ約100人が参加した。各グループは、水玉模様の衣装や笠置に似せたメイクなど思い思いの姿で登場。笠置の代表曲「東京ブギウギ」の軽快なリズムに合わせ、元気いっぱいに踊った。
1位には地元の大川中の中学生3人組が選ばれた。2年生の中村りこさん(14)は「楽しい曲なので、見ている人にも楽しんでもらおうと笑顔で踊った。笠置さんのことは知りませんが、自分をしっかり持っていた人ではないかと思った」と話した。まつりの終盤には池田豊人知事や上村一郎市長らも加わった「東京ブギウギ」の総踊りがあった。
紙芝居は「シヅちゃん ブギウギ」と題され、笠置の生い立ちから戦時中の苦労、地元での凱旋公演、同郷の元東大総長南原繁との縁などを9枚の絵に描いている。市内の読み聞かせグループ4団体と市立図書館で脚本や編集を考え、市内のイラストレーター赤松一美さんが作画した。この日は図書館職員が約10分で上演し、親子連れらが鑑賞した。
同センター隣の元平和保育所では、香川大の学生らが笠置のパネルなどを展示した「笠置シヅ子ルーム」も来年3月末まで開かれている。入場無料。(福家司)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment