笛美さんにも残る「わきまえ癖」 強い物言い反論できず

 東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長による女性蔑視発言に対する抗議のうねりが起きています。昨年、ツイッターで最初に「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグをつけて検察庁法改正の動きに抗議する投稿をした会社員の笛美さん(https://twitter.com/fuemiad)が、森氏の発言を受けてツイッターで広まったハッシュタグ「#わきまえない女」について語ってくれました。

 かつては自分も「わきまえた女」だった――。笛美さんはそう言います。

 「#わきまえない女」は、みんなが賛同しやすい言葉だと思いました。もともとの森さんの発言は「組織委員会に女性は7人くらいおりますが、みなさん、わきまえておられて」という内容でしたよね。

 その発言に対して、「#わきまえない女」というハッシュタグが作られ、「これは女性差別の問題だ」と明らかにしました。

 だからこそ、アナウンサーの高島彩さんや大江麻理子さん、政治家の稲田朋美さん、タレントの鈴木紗理奈さんといった女性たちが立場を超えて賛同を示し、広がっていったのだと思います。「私はわきまえたくない」という気持ちを肯定的に表現できるこのハッシュタグを考えた人は、天才だと思います。

 私は「#検察庁法改正案に抗議します」のハッシュタグをつけてSNSに投稿をして以降、いろいろなオンラインイベントに招かれて、多くの方々と意見を交わしてきました。

 特に、ジェンダー格差の問題に長年取り組んでこられた女性たちと話すと気持ちが引き締まります。だから「自分はもうすっかりフェミニストになった」と思っていたのですが、まだ「わきまえ癖」が残っていました。

 あるオンライン番組に出演した…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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