ダイビング雑誌の相次ぐ休刊や廃刊で、雑誌主催の大規模な写真コンテストが開催されなくなる中、新しい水中写真公募展「日本水中フォトコンテスト」(同実行委員会主催)がこのほど開かれた。第一線で活躍する写真家たちが審査を行い、第1回受賞作が8日夜に発表された。
ダイビングに関係するメーカー数社が中心となって企画した。発起人の一人で、水中撮影機材メーカー「フィッシュアイ」代表の大村謙二さん(56)も、学生時代に水中写真のコンテストで金賞を受賞したことがダイビングにのめり込む切っ掛けだったという。
「コンテストが、ダイビングの世界を楽しむモチベーションになればうれしい。ダイバーがあこがれるコンテストに成長させたい」と話した。
2022年11月から写真の募集を開始し、461人から2512点の作品が集まった。その中から25作品が入選した。
グランプリには米国在住の吾川真之(あがわまさゆき)さんが沖縄県・八重山諸島のヨナラ水道で複数のマンタが輪になって泳いでいる様子を撮影した「求愛」が選ばれた。
審査したのは日本を代表する水中写真家など6人。審査委員長には高砂淳二さん、名誉顧問に中村征夫さんがあたり、審査員は水中写真家の鍵井靖章さんらが務めた。
第2回の「日本水中フォトコンテスト」の作品募集は今年の11月に始まる。
入賞作品は9日まで、東京・池袋サンシャインシティ文化会館で開かれている「マリンダイビングフェア2023」で展示され、「日本水中フォトコンテスト」のサイトで公開されている。(https://jp―underwater.photo/)(恵原弘太郎)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル