新型コロナウイルスの感染拡大で卒業式や入学式が縮小されてがっかりしている子どもたちを励まそうと、兵庫県伊丹市の写真店主が4月上旬までの約1カ月、友達同士の記念撮影を無料で請け負った。名付けて「友フォト」。「大変だったけど写真を撮ったね、と後で思い出話ができるように」とカメラを構えた。
「フォトスタジオStarLove」(同市西台1丁目)代表の松村成朗(しげお)さん(49)。今春に保育園や幼稚園、小・中・高、大学、専門学校の卒業や入学を迎えた友達同士を対象に撮影した。
卒業証書を手にしたり、ランドセルを背負ったり、子どもたちが好きなポーズをとった。撮影とデータ1コマの提供に限って無料とした。通常ならば、スタジオでの撮影料に色補正の費用などを加え、1コマ計7500円になる。
拡大するこの春、入学や卒業を迎えた子どもたちを無料で撮影するサービスをした写真店主の松村成朗さん。地元の商店会長も務める=兵庫県伊丹市西台1丁目
松村さんが「友フォト」を始めたのは、今春、伊丹市立中学校を卒業した双子の娘2人が、卒業式が簡素化されて「なんで今年?」「なんでコロナ?」と落胆していたのがきっかけだ。
次女の恋奈(ここな)さん(1…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル