籠池被告が被告人質問終えて一句「『日ノ本に 生まれてうれし 秋の雨』…うそは言ってません」(スポーツ報知)

 国や大阪府、大阪市の補助金計約1億7000万円をだまし取ったとして詐欺などの罪に問われた、学校法人「森友学園」の前理事長・籠池泰典(本名・康博)被告(66)の被告人質問が28日、大阪地裁(野口卓志裁判長)で行われた。

 赤いロングシャツに身を包んだ妻・諄子(本名・真美)被告(62)=詐欺罪などで起訴=とともに入廷した籠池被告は、関西大学卒業後に奈良県庁に8年間務めた後に、諄子被告の父が理事長を務める「森友―」に就職した経緯を説明した。

 「森友―」が経営する幼稚園で「教育勅語」を前面に押し出す教育を進めた籠池被告は「同調された議員が多く出られた」と2006年ごろから政治家との付き合いが始まっというが、保護者の「教育勅語アレルギー」によって園児の数が減り、経営状況が悪化。「授業料を上げたくない」と教員や児童に絡んだ補助金を不正受給したことを認め、「やっちゃいけないこと。反省しています。今だったら、しないですね」と答えた。私的な使用は否定した。

 一方、大阪府豊中市で新設を計画した小学校の建設費に関する補助金約5644万円を詐取したとされる罪に関する質問は、多種の書類を見せられても「記憶にはないが、判は押していますね。押してください、と言われたから押した」などと返答を繰り返した。

 当初、小学校建設の補助金は1億2000万円と聞かされていたが、実際は6000万円と計算され「要領を得ない」と驚いたという。満額の補助を受けようと、周囲が建設費を水増しした工事請負契約書を作成する動きを「うすうす感じていた。悪いことをしているんだな、よこしまなことをしようとしているんだなという(不正の)認識は持ちました」と弁護人からの質問には素直に答えたが、検察側からの問いかけには「記憶にない。覚えていない」と態度が変わっていた。

 閉廷後は「粛々と対応させてもらいました」と報道陣に話した後、雨傘を手に「きょうは一句、『日ノ本に 生まれてうれし 秋の雨』。これでご察しください」と話し、「どういう意味ですか」の問いかけに「すがすがしい気持ち。うそは言ってませんということ」と晴れやかな表情。検察側への対応には「説明に具体性がなかった」と話した。

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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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