中国製のマスクは「コロナウイルスのパンデミックの最前線では使い物にならないかもしれない」
世界各国で物議を醸している中国製マスクの安全基準問題。米国のイリノイ州では安全性の問題から他州が使用拒否し、リコールを発表した医療用の中国製マスクに1700万ドル(約18億円)をつぎ込んでいたことが発覚。医療機関に廃棄を求めるなど、物議を醸している。
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「イリノイ州が他州で今リコールされている中国製のマスクに1700万ドルも費やす」と報じたのは地元テレビ局「WGN9」だった。
米国では76万人の感染者に加え、4万人以上の死者を出している新型コロナウイルス。イリノイ州では医療用のマスク不足を補うために、中国から大量に医療用マスク「KN95」を数百万個分買い付けた。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)が当初米国で認可されている「N95マスク」の代替品として認めていたために、州は1700万ドルもつぎ込んだが、粗悪品ぶりが発覚。オランダや他州が次々にリコールに動くに至り、記事では「コロナウイルスのパンデミックの最前線では使い物にならないかもしれない」と報じている。
イリノイ州の公衆衛生局も医療用中国製マスクについて、「基準以下の可能性」と指摘。医療機関に受け取り分のマスクの排除を要求したという。その上で現在のマーケットについて「偽物のマスクが市場に溢れかえっている」と警戒を呼びかけたという。
医療物資不足に苦しむイリノイ州で活用されるはずだった1700万ドル分のマスク。痛恨の出費となったが、米地元紙「ニューヨーク・ポスト」も「イリノイ州は中国からの見掛け倒しフェイスマスクに1700万ドルも浪費」と報じるなど、国内に波紋を広げている。
ENCOUNT編集部
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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