米軍基地を中継地点に薬物密輸か 沖縄県警、米兵ら10人摘発

国吉美香

 営利目的でコカインや大麻を米国から輸入したなどとして、沖縄県警は22日、在沖米軍人を含む男女10人を大麻取締法違反容疑などで摘発したと発表した。県警は、沖縄の米軍基地が違法薬物輸入の中継地点となって、県外に流通していた可能性があるとみて捜査している。

 摘発されたのは米軍属のドミニク・ウィリアムズ被告(29)や米海兵隊員のニコラス・ガーナー被告(24)、住所不定無職の小南賢被告(29)ら。一部にはすでに有罪判決が出ている。組織犯罪対策課によると、6月4~13日にそれぞれ共謀しコカインや大麻を米国から密輸した疑いなどがある。県警は認否を明らかにしていない。

 10人は関東や福岡、沖縄に住む知人同士で、小南被告の指示で、米軍属や海兵隊員が基地内にある私書箱で米国から密輸した大麻などを受け取り、基地外で受け渡していたと、県警はみている。今年6月、在日米海軍犯罪捜査局から県警に情報提供があり発覚した。

 一方、この事件とは別に、20代の在沖米海兵隊員2人が米国から大麻約150グラムを米海兵隊牧港補給地区(浦添市)内の郵便局に非公用軍事郵便として営利目的で密輸したとして、大麻取締法違反などの罪で在宅起訴されていたことが22日、那覇地検への取材でわかった。(国吉美香)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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