横須賀や佐世保に駐留する米海軍の艦船から排出された汚染水を、処理せずに日本の海に流したなどとして、米ワシントンの大陪審は16日、廃棄物処理会社の関東砿産(こうさん)(横浜市)代表取締役の今橋聡二郎容疑者ら3人を、詐欺などの罪で連邦地裁に起訴した。海軍との契約では、日本の法令に沿うように処理することが求められていたのに、怠ったなどとしている。
起訴状によると、同社は2007年ごろから、海軍と総計1億2千万ドル(約127億円)の契約を締結。そのうち数千万ドルが、海軍の艦船から出る油性の汚染水処理に関するものだった。だが、今橋容疑者らは07年ごろ、目に見える含有物だけを取り除き、汚染水を海に捨てる方針を決め、実施したとされる。
また、海軍との契約では日本の法令に適用していることを確認するため、定期的に検査を実施し、結果を海軍に提出するよう求められていた。ただ、容疑者たちは汚染水とは別に水道水を入れたタンクを用意し、そこからサンプルを出すことで対応していたという。こうした行為は20年ごろまで続けられたという。
3人の罪名は共謀と重大詐欺、…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル