兵庫県尼崎市の路上で27日夕、指定暴力団神戸山口組の古川恵一幹部(59)が射殺された事件で、元山口組関係者の朝比奈久徳容疑者(52)=愛知県江南市=が使った自動小銃は、米軍が軍用銃として使用するM16系統とみられることが捜査関係者への取材でわかった。兵庫県警は近く殺人容疑で逮捕状を請求する方針。
捜査関係者によると、朝比奈容疑者は、飲食店にいた古川幹部を店外に連れ出した直後、店の前に止めていた軽乗用車から自動小銃を取り出し、古川幹部を狙って連射したとみられる。軽乗用車は数日前に尼崎市内のレンタカー店で借りられたものだったという。
朝比奈容疑者は軽乗用車で逃走中に約40キロ離れた京都市南区で、警戒中の京都府警の警察官に職務質問を受け、銃刀法違反などの疑いで現行犯逮捕された。捜査関係者によると、朝比奈容疑者は「別の神戸山口組系組員を狙うために京都に行った」との趣旨の話をしているという。
銃器評論家の津田哲也さんによると、M16は米軍がベトナム戦争や湾岸戦争などで使用し、最大射程が約500メートルと長く、殺傷能力が高く、短時間に連射できるのが特徴とされる。暴力団に絡む事件で使われるのは珍しいという。
捜査関係者によると、朝比奈容…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル