日本政府は10日、アザー米厚生長官が台湾を訪問し、蔡英文総統と会談したことに対し、公式のコメントを発表するような表立った反応は示さなかった。激しい米中対立も踏まえ、米国、中国、台湾の動きを注視する構えだ。 外務省幹部は10日、産経新聞の取材に「中国共産党に対する敵意がトランプ米政権内でどれだけ共有されているのか、どこまで中国と対峙(たいじ)していくのか分からない」と語り、11月の米大統領選の結果も見極めた上で慎重に判断していく必要があるとの考えを示した。 日本政府は台湾と正式な外交関係を有しないが、台湾を「普遍的価値を共有する、極めて重要なパートナー」(「外交青書」)と位置付ける。台湾が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加に前向きな姿勢を示していることを歓迎するほか、台湾が中国の反対で世界保健機関(WHO)への参加を拒まれている問題でも台湾の立場を支持してきた。 この外務省幹部は「われわれは持てる手段を通じて台湾を支援していく。米国も日本に限界があるのは分かっている」と話した。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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