吉沢英将
短時間で集中豪雨をもたらす「線状降水帯」の予測情報の精度をめぐり、気象庁の長谷川直之長官は20日の定例会見で、「それぞれの気象状況や発生したメカニズムなどを検証し、今後の精度の向上に努めたい」と述べた。
半日ほど前に発生可能性を伝える予測情報は、同庁が6月に運用を開始。今月15日に九州・山口を対象に初めて発表したが、線状降水帯は確認されなかった。一方、18日に同じ地域で予測情報を発表した際には、実際に九州北部4県で発生。このほか、予測情報がないまま発生したケースも2件あった。
同庁は予想した地方で実際に発生する的中率を4分の1程度としている。長谷川長官は「今の精度をご理解いただき、ほかの防災気象情報とともにご活用いただきたい」と述べた上で、有識者らでつくる同庁の作業部会にも予測資料などの情報を共有し、検証を進めているとした。(吉沢英将)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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