多くの女性と交際を重ねて「紀州のドン・ファン」とも呼ばれ、一昨年5月に急性覚醒剤中毒で急死した和歌山県田辺市の会社社長野崎幸助さん(当時77)の遺産を田辺市が受け取るための手続き費用が、最大で約1億8千万円に達するとわかった。市は新年度当初予算案に関連予算1億1698万円を盛り込み、開会中の定例市議会に提案している。
野崎氏は市に全財産を寄付するとした「遺言書」を残しており、市は昨年9月、相続する方針を表明。遺産は約3億円の預貯金や約9億8千万円分の有価証券などで約13億円に上るとして、寄付を受けるための弁護士費用など関連費用として、補正予算計約6500万円を計上していた。
債務や評価額未定の土地や建物、絵画などもあり、現在も最終的な金額は確定していない。市は新年度予算案に弁護士委託料1億94万円や鑑定評価手数料1254万円などを盛り込み、年度中に債務を清算、土地や建物の評価額を算出して換金し、プラスの財産を確定することを目指すという。
野崎さんの妻は遺産の一部を受…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル