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和歌山県田辺市で2018年5月、「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家の野崎幸助さん(当時77)が急性覚醒剤中毒で死亡した事件で、殺人などの容疑で逮捕された元妻の須藤早貴(さき)容疑者(25)が容疑を否認していることが、関係者への取材でわかった。
今月5日で逮捕から1週間。何らかの方法で、口から致死量の覚醒剤を飲ませたとみる県警側と、全面的に争う展開が見込まれる。
捜査関係者によると、須藤容疑者は逮捕前の任意聴取の段階から「知らない」などと、野崎さんの死亡への関与を否定してきた。
県警は逮捕後、須藤容疑者の認否を明らかにしてこなかったが、関係者によると、須藤容疑者は容疑を否認しているという。
野崎さんは18年5月24日夜に自宅で急死し、死因は急性覚醒剤中毒と判明した。注射痕はなく、県警は野崎さんが自ら致死量の覚醒剤を口から摂取した可能性も低いとみている。
県警は死亡直前の4時間前後に2人きりでいた須藤容疑者以外に、覚醒剤を摂取させることができた人物はいないとみられることや、須藤容疑者と覚醒剤密売人グループとの接触が確認できたとして、4月28日に逮捕に踏み切った。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル