菅野みゆき
仮眠室にあった同僚の財布から現金を盗んだとして、広島県尾道市消防局は3日、尾道西消防署の消防士(25)を懲戒免職処分にし、発表した。以前も現金をなくした同僚が紙幣の番号を記録しており、その紙幣が消防士の所持品から見つかった。消防士は2日、窃盗容疑で広島地検尾道支部に書類送検されたという。
市消防局によると、この消防士は3月19日午後3時ごろ、同僚2人が使っていた仮眠室に侵入し、2人の財布からそれぞれ現金1万円と2千円を盗んだという。仮眠室に鍵はなく、当時は無人だった。
被害に気付いた2人が上司に相談。所持品検査の結果、被害にあった同僚が持っていた紙幣番号と同じものが、この消防士の所持品から見つかったという。被害者のうち1人が3月11日にも現金を紛失していたため、2人で相談して財布に入れていた紙幣の番号を記録していた。2人は4月、尾道署に被害届を出していた。
消防士は現金を盗んだことを認め、「2月以降、6回ほど盗んだ。信頼を失うようなことをして申し訳ない」と話しているという。(菅野みゆき)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル