スマートフォンひとつで求人情報に手軽にアクセスできるようになった一方、玉石混交の情報に振り回され、だまされる被害者が目立つようになってきた。厚生労働省も対応に動くなか、労働相談の窓口には悲痛な訴えが届いている。
「エンジニア未経験から月給30万円」「昇給年4回」――。インターネットの求人メディアで見つけた好待遇の求人情報が、落とし穴だった。実態がないのに高額な研修費用を支払い、年齢や職歴の詐称を求められ、心身共に疲れ果てた結果、4カ月で退職に追い込まれた。「東京で普通の生活をしたかっただけなのに」。いま男性(25)は振り返る。
男性は昨春まで故郷新潟のガス検知のメンテナンス会社に勤めていた。当時の年収は350万円。ネットで目にした「将来性の高いIT業界のエンジニア」などの言葉にひかれ、昨年6月に上京。東京都渋谷区のシステムエンジニア(SE)派遣会社に転職した。
採用条件にあった社内の研修…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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