埼玉に住もう――さて、どの街がいいのか。そんな相談に、SNSを通じて応じる会社がコロナ禍の昨年6月、埼玉県に誕生した。地元に詳しい不動産会社とは異なる手法を採り入れ、素人目線で教えてくれる。どんなサービスなのか。
その会社は株式会社「住んで埼玉」(さいたま市浦和区)。事業のミッションは「埼玉に住みたい人やファンを増やす」「みんなの挑戦を応援する」こと。
代表は、埼玉県中央部に位置する鴻巣市で生まれ育った岡野周平さん(31)だ。県内の私立高校を卒業し、大学を出た後に楽天に入社した。社会人4年目に東京・新宿御苑に近い中古マンションを購入し、高校時代から憧れていた都会暮らしを満喫した。
実家は工務店。父の影響もあって、自分で何かを作ったり修繕したりするDIYが得意だったため、マンションの室内を改装し、好みにあった生活を始めた。さらには、国内有数の繁華街を抱える東京・赤坂のリノベーションマンションを借りた。大都会で暮らしている、という高ぶる感情をおさえられずにいた。
そこに襲ったのが、新型コロナウイルスの感染拡大だった。ふと、「なんで赤坂に住んでいるのだろう」と自身に問うた。
実際に会社に出勤しなくても…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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