職人がたくみの技でろくろを操る。くずが飛び、工房に木の香りが広がると、先端は球体になっていった。全国に広く知れ渡るその正体は――。足跡をたどると、みちのくに起源があった。
温泉地として知られるまちへ入ると、道路標識に欄干、郵便ポスト、公衆電話と、いたる所でつぶらな瞳がお迎えしてくれる。散策で遭遇する数々の出会いに、思わずほおが緩んだ。
こけし。200年余前、わんや盆などをつくる東北の木地師(きじし)が、余った木材を子どもの遊び道具や人形に仕立てたのが始まりとされる。が、名前が定まったのは80年ほど前に過ぎない。
記事後半では、地元で人気のグルメスポット紹介や会員登録すると応募できるプレゼントもあります。12日(日)締め切り。
「こけしはこのまちで生まれ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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