無所属の細野豪志元環境相は29日付の自身のブログで、東京電力福島第1原発で増え続ける汚染水浄化後の処理水に関し「海洋放出する以外の選択肢はない」と指摘した。細野氏は平成23年の原発事故直後、旧民主党政権で環境相や原発事故担当相を務めた。
細野氏は原子力規制委員会の更田豊志委員長の「海洋放出するしかない」とする発言を引用して、放出した際の安全性を強調した。
小泉進次郎環境相に対しては「処理水に関する解決方法が一つしかない以上、福島のためにも問題を先延ばしするべきではない」と指摘。「長期安定政権となった安倍政権でなければ解決は難しい。決断の時は迫っている」とも訴えた。
原発敷地内の処理水の貯蔵タンクは令和4年に満杯になる見通しだが、処分方法をめぐる政府の議論は停滞しており、原田義昭前環境相が退任直前に処理水の海洋放出を唱えていた。
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