お前とは終わりや――。るい(深津絵里)につきつけられたのは、錠一郎(オダギリジョー)からの非情な言葉だった。
1月21日のカムカムエヴリバディは、まさかの展開になった。
上京早々、突然トランペットが吹けなくなった錠一郎は、悶々(もんもん)とした日々を過ごしていた。不調の原因が分からないまま、遠のくステージ。やがてプロダクションから見放され、デビューの夢は散る。
将来の道が絶たれたことで、錠一郎とるいの関係性も変わってしまう。何も事情を伝えないまま大阪に戻った錠一郎と、心配ばかりするるい。2人は思わぬ形で再会するが、その時そばには芸能事務所の社長令嬢笹川奈々(佐々木希)の姿が。
戸惑うるいに、錠一郎は「奈々のことが好きになった。せやから、お前とはもう終わりや」。本当のことを言わないまま、別れを切り出すのだった。
■絶望の深み感じさせる芝居…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル