東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、受託収賄罪に問われた大会組織委員会の元理事・高橋治之被告(79)の公判が31日、東京地裁であった。無罪を主張する元理事側が冒頭陳述し、スポンサー集めを担う理事としての職務権限を否定した上で、企業から受領した資金は「民間のコンサル業者としての業務報酬で、賄賂ではない」と反論した。
高橋元理事は、スポンサー選定などで便宜を図った見返りに5ルートで計約2億円の賄賂を受け取ったとして逮捕・起訴された。検察側は昨年12月の初公判の冒頭陳述で、組織委会長だった森喜朗元首相が、広告最大手「電通」元専務の高橋元理事を「マーケティング担当理事」にしたと指摘していた。
「民民の取引」と強調
高橋元理事は起訴内容を否認…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル