「完全紹介制で現在約2千名」「得する情報」。新型コロナウイルス対策の持続化給付金を不正受給した疑いで愛知県警に逮捕された容疑者らが、LINEでそんな呼びかけをしていたことがわかった。甘い誘いに乗り、受給資格のない約400人が不正に申請した可能性があり、一部は詐欺容疑で捜査を受けている。
県警は8月26日、会社役員守屋涼斗容疑者(26)ら3人を詐欺の疑いで逮捕。今月16日に同容疑で再逮捕した。両事件ともに給付金100万円を不正に受給した疑い。最初の事件では3人のうち1人の名義で申請され、再逮捕容疑で名義人だった県内の20代女性会社員については在宅で捜査している。守屋容疑者は「詐欺とは思っていない」と否認しているという。
県内の30代男性は5~6月、守屋容疑者らが開設したLINEのアカウント「!知って得する情報サポート!」から勧誘を受けた。「着金した方がいました。20代の正社員です」といった文面だった。
持続化給付金は、売り上げが減少した事業者や個人事業主に支給されるもの。しかし、LINE上の「Q&A」には、無職でも昨年分の確定申告書をこれから提出でき、正社員は副収入として申告する、などと説明されていた。
さらに「今週は36名の着金者」「2千名対応したら申し込みを打ち切る」などと申請を急がせるような文面もあった。男性は迷ったが、同僚に犯罪に問われる可能性を説かれ、考え直したという。
高級ホテルのカフェで…他にも怪しい事例
詐欺容疑で逮捕された3人との関連は不明だが、ほかにも持続化給付金の不正を疑わせる事例はある。
愛知県内の20代男性は5月、…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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