「全国学校給食週間」(24~30日)にちなみ、兵庫県朝来市学校給食センターは24日、初めて企画した「タイムスリップ給食」を始めた。30日までの期間中、明治から現代までの学校給食の献立を再現し、市内の児童・生徒たちに提供する。
学校給食は明治22(1889)年、山形県鶴岡市の私立小学校で貧困児童らを対象に、おにぎりなどを昼食に無償提供したのが始まり。戦争で一時中断したが、昭和29年に「学校給食法」が成立・公布されたことで、戦後の学校給食がスタートした。
同センターは市内の9小学校、4中学校に約2500人分の学校給食を提供。今回は「学校給食や食品ロスへの関心と食への感謝の気持ちを持ってほしい」と企画した。
タイムスリップ給食は通常の給食献立を変更し、明治22年頃▽昭和30年頃▽40年頃▽平成時代▽令和(現在)の各年代の学校給食をほぼ忠実に再現。各校に日替わりで提供する。
初日の「明治22年頃」はサケの塩焼きがメインで、タクアンのあえ物とご飯、牛乳、ミカンの簡素な献立。同市和田山町の市立竹田小学校(147人)では、普段と違う給食献立に児童たちはびっくりした様子だった。5年の女児(11)は「今日は汁ものがないのでさみしい」と話したが、普段よりも味わって食べていた。
同センターの担当者は「年代ごとに変わっても栄養基準は満たしています。学校給食は長い歴史があり、大勢の人たちの努力で続いていることを感じ取ってほしい」と話した。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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