大阪府泉佐野市のNPO法人「キリンこども応援団」が、ひとり親の子育て世帯に送る食料品の準備に追われている。この時期、学校が冬休みになるので、給食もない。配布先を募ると、困った保護者からの申し込みで、すぐに先着100世帯の枠はいっぱいになった。28日以降、メッセージとともに届ける。
「物価が高くなり、欲しいものが買えなくなってきた」
「収入が減って困窮しているため、支援はありがたい」
「年末年始は出費が多く助かる」
キリンこども応援団が「冬休み・年末年始の食卓応援! 食材支援を実施いたします」と銘打って知らせた取り組みに、申し込んできた人たちから寄せられたコメントだ。
新型コロナウイルスの感染が拡大したころから、学校や行政が休みになる年末年始などに食料支援をしてきた。
今回は19日から申し込みを受け付けた。例年になく4時間で枠が埋まったという。
補助金を活用して支援品を購入。クリスマスの25日、応援団代表理事の水取博隆さんらスタッフが朝から、パスタやふりかけ、お菓子、サラダ油、マヨネーズなど12品を段ボール箱いっぱいに詰め込んだ。
「お届けしたもので、不安を少し小さく 気持ちを少しほぐすことができますように」。そんな手紙も添えている。
泉佐野市だけでなく、隣の貝塚市、熊取町に住む人たちのところにも届ける。食料品だけでなく、段ボールや配送費も値上がりしているなか、水取さんは「子どもたちがおなかをすかせずに、笑顔で正月を過ごしてほしい」と話した。
応援団は、児童扶養手当を受給するひとり親世帯などを対象に、いつでも食料品を持ち帰れる「コミュニティフリッジ(公共冷蔵庫)」や子ども食堂、フリースクールなども運営し、様々な支援活動に取り組んでいる。問い合わせは応援団(072・429・9511)へ。(田中章博)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment