堀江泰史
生後8カ月だった男児が給食後に意識不明の重体になった新居浜上部のぞみ保育園(愛媛県新居浜市中村2丁目)は6日、新たに2件の事故が起きたと発表した。事故後、別の男児に提供したサラダの中に紙片が見つかり、卵アレルギーの女児に卵が入った菓子を食べさせた。2人とも登園しているという。
園によると、保育参観日だった5月17日、離乳食として出したカボチャサラダを母親が8カ月の男児に食べさせた際、数ミリ大の紙片を複数見つけ、翌日提出した連絡帳で「複数入っていました」と園に報告。カボチャを細かく切る際にクッキングペーパーを敷いており、この紙片が混入した可能性がある。実物は残っておらず、男児が食べたかどうかは判然としていないとしている。
さらに同月24日の午後3時のおやつで、卵アレルギーがある1歳7カ月の女児に卵が入ったマドレーヌ(8グラム)を食べさせた。保育士はアレルギーを把握していたが、用意していた別のお菓子と取り違えた。
園を運営する社会福祉法人新居浜社会福祉事業協会の石井孝允理事長は会見で、「一歩間違えば重大事故につながりかねない新たな事案を起こし、皆さんにご不安、ご心配をおかけし、心からおわびします」と謝罪した。
園では同月16日、当時8カ月だった男児がリンゴ(縦7ミリ、横2ミリ、厚さ3ミリ)を2片食べた直後に息をしなくなった。松山市内の病院で現在も治療中で、意識は戻っていないという。(堀江泰史)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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