沖縄本島に生息する絶滅危惧種のオキナワトゲネズミなどの希少種が、ネコに捕食されていることが、琉球大学や国立環境研究所などの研究チームによる調査でわかった。ネコのふんを分析して判明した。同チームは、ネコが本来いない地域であるため、人間が捨てたネコが希少種の存在を脅かしているとみている。
オキナワトゲネズミは、本島北部の国頭(くにがみ)村の西銘岳(にしめだけ)周辺だけに生息し、2008年に30年ぶりに生きた個体が捕獲された。
本島北部には本来、ネコを含む肉食動物はいなかったが、人の捨て猫が野生化し、すみ着いているとされる。同チームはそういったネコが希少種に及ぼす影響を調べようと、17~18年に同村北部の森林内で採集したネコのふんの中に、動物の組織が含まれていないか調べた。
その結果、西銘岳周辺で集めた…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル