あの継母、再び現る――。4月26日放送の朝ドラ「おちょやん」に、千代(杉咲花)の継母栗子(くりこ)(宮澤エマ)が登場した。離縁して家を出た千代の、新たな同居人として。
千代にとっての栗子はどういう存在だったのか。記事の後半では、栗子役の宮澤エマさんのNHKオフィシャルインタビューから振り返ります。
夫の一平(成田凌)と別れ、道頓堀から姿を消した千代。行方が分からなくなって1年が過ぎていた。どこで何をしているか、劇団の仲間さえ知らない。
一方、NHK大阪中央放送局では、千代を捜そうとする動きがあった。ラジオドラマ「お父さんはお人好し」の母親役として、千代を推す声が上がったのだ。推薦人は、漫才師・花車当郎(あたろう)(塚地武雅)。千代とは戦時中に防空壕(ごう)で即興芝居をして以来、一目置いていたのだった。
熱心な捜索が功を奏し、千代が京都に親子で住んでいるらしいことが分かる。しかし、千代の肉親のテルヲ(トータス松本)はとっくに死んでいるはず。親とは?
物語は主人公不在のまま進んでいくが、終盤、ついに千代の姿が映し出される。その家からは、柔らかな三味線の音色が響いていた。
「ほな、栗子さん、いってきます」
「いっといで。気いつけてな」
布団の上で千代にほほえみ返すのは、年老いた継母栗子だった。
さらに、この家にはもう1人、幼い少女が暮らしている。千代とは「春ちゃん」「千代おばちゃん」と呼び合う中で、千代に懐いている。幼いころの千代によく似たこの子は一体――。
まさかの展開が続く「おちょ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル