日本維新の会の馬場伸幸幹事長や浅田均政調会長ら国会議員団が1日、東京電力福島第1原発を視察した。松井一郎代表(大阪市長)は有害放射性物質除去後の処理水をめぐり、条件付きで大阪湾への放出を容認する考えを示しており、議員団は東電から処理水の現状などについて説明を受けた。(中村智隆)
「処理水がどのような形で保管され、成分はどういうものがあるのかを国会議員団が確認して、事実を基に国会で口角泡を飛ばす議論をしてもらいたい」
松井氏は1日、大阪市役所で記者団にこう述べた。松井氏は、海洋放出に慎重な姿勢を示した小泉進次郎環境相に「維新の国会議員団と国会で論戦してほしい」と求めており、議員団の視察には小泉氏との論戦に向け「理論武装」を図る狙いもありそうだ。
議員団はこの日、福島第1原発の原子炉建屋や処理水の入ったタンクなどを視察。福島県内の除染で出た汚染土を保管する中間貯蔵施設も訪れた。馬場氏は記者団に「どうすれば一日も早く(処理水を)放出できるのか、決断ができる状況を作るのが政治に与えられている課題だ」と強調した。
維新は先の参院選で公示前の7議席を上回る10議席を獲得した。東日本大震災の復興支援でがれき処理に大阪が協力したことに続き、処理水という難題からも目を背けない姿勢を示すことで、政権を担い得る「責任政党」であることを印象づけたい考えだ。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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