香川県綾川町の「綾菊酒造」は、冬場に仕込んだ日本酒の熟成具合をみる「呑(の)み切り神事」を開いた。関係者は秋に出荷時期を迎える新酒の色や香り、のどごしなどを確かめた。
神事は寛政2(1790)年の創業以来続く行事。県産米のオオセトと綾川の伏流水で仕込んだ銘酒「国重」の神事は26回目。
神事には同社社員や酒販店経営者ら約40人が参加。タンクから酒を取り出して玉串を奉納した後、参加者は新酒を口に含み「おいしい」などと味わった。
杜氏(とうじ)の宮家秀一さんは「うまみや酸味のバランスの取れたいい酒に仕上がった。出荷までにさらに熟成される」と説明した。
同社は地元の農業法人と連携し、今年もオオセトを栽培。水田の水位などを計測するセンサーも導入している。岸本健治社長は「酒造りに適した米作りに取り組む」と話した。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース