那覇発羽田行きの日本航空(JAL)機が、エンジンの異常のため那覇空港に引き返して緊急着陸した4日のトラブルで、国の運輸安全委員会が5、6日、現地調査を行った。左エンジン部分以外に、胴体や水平尾翼の左側にも損傷が確認された。鳥がぶつかるバードストライクの痕跡はなかったという。
航空事故調査官によると、事故直後に判明した左エンジンのファンブレードと呼ばれる羽根の傷のほか、左後方の胴体に約30センチのひっかいたような傷、水平尾翼にも30センチほどの何かがぶつかったような跡があったという。エンジン内部もへこみや傷があったという。今後は取り外したファンブレードを調べるなどして原因究明を進め、1年以内をめどに調査報告書をまとめる方針。
一方、国土交通省はファンブレードの破損からエンジンが損傷した可能性があるとして、同系列のエンジンを載せた機体を運航する航空会社にファンブレードの点検を指示した結果、問題ないことが確認されたと6日に発表した。JAL9機、全日空(ANA)24機で点検が行われたという。(岡田将平)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル