梅雨前線に伴う激しい雨は、エリアを変えつつ今日7日(火)も継続しています。九州を中心に四国や近畿、東海にかけての広範囲で引き続き警戒が必要です。 一連の大雨が始まった3日(金)からの総雨量は、高知県馬路村・魚梁瀬で937.5mmに達したのをはじめ、鹿児島県鹿屋市で875.5mm、和歌山県田辺市・護摩壇山で773.0mmに達するなど、九州から四国、近畿、東海にかけての広い範囲で500mmを超えました。 鹿屋市は7月の平均雨量の2倍以上にあたる記録的な大雨です。
土砂災害の危険度は西日本、東日本の広範囲で高い
一旦小康状態となった雨は再び激しくなり、長崎県から熊本県にかけて発達した雨雲の帯に覆われています。15時までの1時間に降った雨量は熊本県水俣市で50.0mm、人吉市で36.5mm、広島市で21.5mm、岐阜県中津川市付知で25.5mmを観測しています。 土砂災害の危険度は「非常に危険レベル」のエリアこそ狭まったものの、西日本、東日本の広い範囲で高い状態が継続し、15時30分現在、九州北部の5県と愛媛県、広島県、奈良県、岐阜県、長野県、静岡県には土砂災害警戒情報が発表されています。
川の水位も上昇 増水した川には近づかない
また、大量に降った雨が集まる河川は水位が上昇しており、福岡県から大分県にかけての筑後川上中流部や岐阜県飛騨川には氾濫危険情報が発表されています。 氾濫危険水位を上回っている河川は多数あり、氾濫によるリスクは継続している状況です。特に大きな河川は雨が落ち着いた後に、水位が上昇するケースがありまるので、当分は川には近づかないようにしてください。
今夜から明日にかけても大雨に警戒継続を
今夜から明日8日(水)にかけては梅雨前線がゆっくり南下し、西日本から東海、甲信にかけての広い範囲で断続的に激しい雨が降る見込みです。 九州北部は明日になると少し雨が落ち着くものの、九州南部や四国~東海の太平洋側は雨の強まりやすい状況が続きます。また、西風と南西の風が収束することで、大阪や神戸など京阪神エリアでも今夜から明日朝に雨が激しくなる可能性があります。 最新の情報を確認しつつ、大規模な土砂災害や河川の氾濫、浸水被害などに厳重な警戒が必要です。
ウェザーニュース
Source : 国内 – Yahoo!ニュース