福岡県警若松署(北九州市若松区)がホームページ(HP)を通じた情報発信に力を入れている。アクセス数は県内の警察署の中でも上位。署の規模は小さいが、「地域住民に身近な存在」を目指して取り組んでいるという。
県警によると、若松署の職員定員数は県内全35署で上から25番目。一方、昨年9~12月のHPの月間アクセス数は、全35署の上位3位以内に入った。今年4月は小倉北署に次いで多かったという。
同署では各署共通の「落とし物コーナー」などだけでなく、署員らが撮影した動画なども掲載。南野栄一副署長は「ネットを使う人たちに活動を知ってほしい」と、防犯活動の様子を撮った動画を投稿した。
また、個別の事件内容をHPに載せる署は少ないが、若松署は報道機関への発表と同時に容疑者名などを伏せて知らせている。磯辺芳文署長は「住民に安心してもらうため」と話す。
磯辺署長も毎月、「署長の部屋」のコーナーに投稿している。日々の警察の仕事のほか、「人間ドックに行きました。ウエストが10センチ減っていました」「(離れて暮らす三男に)少し高めの焼き肉を奮発しました」「(若松産のトマトを)実家の母親に今月も送りました」といった私的な内容も増やしている。
磯辺署長は「警察署はなかなか入りづらいと思われがち。警察のことを知ってもらう、とっかかりにしたい」と話している。(板倉大地)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル