添田樹紀
大阪・ミナミにある食品サンプル職人の養成校「デザインポケット食品サンプルクリエイターズスクール」が、卒業制作展をインターネット上(https://www.frajschool.jp/exhibition2021)で開いている。卒業生の20~30代の女性5人が、和洋中の様々な作品をそれぞれ動画で紹介中だ。
作品は「肉」がテーマ。みそ汁やご飯、漬けものが付いたとんかつ定食や、アイスコーヒーやフライドポテトと並ぶハンバーガー、サシが入ったすき焼き用の牛肉など、各自の集大成となる作品がそろう。
拡大する漬けたソースから持ち上げた瞬間の串揚げの食品サンプル
漬けたソースから持ち上げた瞬間の串揚げや、グラスが結露しているように加工してキンキンに冷えた様子を表現した生ビールなど、こだわったポイントや苦労した点を解説した動画もある。
スクールは、食品サンプルの製造販売会社「デザインポケット」(大阪市中央区)が2015年に始めた。5人は9期生で、これまでに約40人が修了したという。オンラインでの卒業制作展は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて初めて実施した。
動画は公開を続け、今後の卒業生の作品も追加していく予定という。同社の倉橋幸子社長(39)は「外出自粛中ですが、自宅から目で楽しんで」と話した。(添田樹紀)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル