杉浦達朗
上皇后美智子さまは20日、87歳の誕生日を迎えた。昨年に続き、新型コロナの影響で上皇さまと静かに過ごす日々が続いているといい、誕生日の行事も控える。26日に結婚する初孫の秋篠宮家の長女眞子さまについて、側近は「大切にいとおしんでおられたので、お別れはお寂しいことと拝察する」としている。
美智子さまは昨年3月から仙洞仮御所(東京都港区)で生活している。上皇さまとの朝夕の庭の散策や、朝食後に本を音読するのが日課。今年は散策時に東京五輪・パラリンピックが話題となることが多かったという。ご夫妻は1964年の東京五輪以降、障害者スポーツ発展に尽力しており、今大会でパラが五輪と同等に位置づけられたことを喜んでいるという。
体調については、昨年から続く毎日午後の軽微な発熱や、心不全の診断指標のBNP値が高い状態は変わらない。乳がん手術後のホルモン療法が原因とみられる手指の不自由も完治はしていないが、昨年はあまり弾けなかったピアノを最近は少しずつ弾けるようになっているという。
皇太子ご夫妻時代から1993年まで住んでいた赤坂御用地内に来春以降に転居予定で、現在、旧赤坂御所のバリアフリー化などの工事が進んでいる。(杉浦達朗)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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