森下裕介
運転開始から40年を超える老朽原発として初めて、2021年6月に再稼働した関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)=定期検査中=をめぐり、地元住民らが関電に運転差し止めを求めた仮処分の即時抗告審は13日、大阪高裁で双方が主張を示す審尋があり、終結した。
住民側によると、高裁は来年3月中にも決定を出す見通しを示している。審尋は非公開で、住民側は「老朽化で、予想できない問題の発生リスクが高まっている」と改めて主張したという。
差し止めを求めたのは福井、京都、滋賀の住民ら。一審の大阪地裁は昨年12月、関電が新規制基準に沿って40年超の延長に必要な特別点検などを実施し、原子力規制委員会に認められたと指摘。安全性に問題はないとして仮処分を却下し、住民側が即時抗告していた。
原発の運転期間は11年の東京電力福島第一原発事故を教訓に「原則40年」のルールができたが、規制委が認可すれば最長20年間延長できる例外規定があり、美浜原発3号機に適用された。(森下裕介)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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