美術館に眠る「猛獣画廊」 戦後、動物不在の飼育舎に…

 戦後、動物が激減した東山動物園(名古屋市)のさみしさを埋めようと、当時の名だたる画家たちが手がけた絵がある。

 損傷が激しく長年、収蔵庫に眠っているが、名古屋市美術館が修復・公開を目指して寄付を募っている。

 極地のシロクマやペンギン、ジャングルのトラ、草原のゾウ。

 1948年制作の3枚の絵は、戦争の傷痕を今に伝える「遺産」だ。

279種961点→18種22点に

 東山動植物園などによると、第2次世界大戦中、園では殺処分や食料不足、寒さなどにより飼育数が激減。1943年に279種961点だった動物は終戦直後18種22点になったという。

 再開後、動物のいなくなった飼育舎はアシカの池を「子ども遊泳場」、キリン舎を「映画館」として活用したとする記述もある。

 そうした状況下で中京新聞社(…

2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment