東京都心部の低空を通る羽田空港の新飛行ルートについて、石井啓一国土交通相は8日の閣議後会見で「丁寧に対応していくことを前提に、地元の理解が得られたと判断した」と述べ、正式決定したと発表した。新ルートを使うことで、国際線の昼間の発着数が現在の最大年6万回から9・9万回に増える見込みで、来年3月29日に運用を始める予定だ。
石井氏は、住民説明会などを開いてきたことを挙げ、「住民のみなさまに丁寧な情報提供を実施してきた」と述べた。国交省は7日に開いた関係自治体との協議会で、着陸の降下角度を上げる騒音対策などについて説明した。自治体側から新ルートを容認する発言などが相次いだことを受け、同省は地元の理解が得られたと結論づけた。
一方で、新ルート周辺の住民の間には騒音や安全対策を心配する声が根強くあり、秋以降にも住民説明会を開くとした。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル