羽田空港(東京都大田区)で日本航空(JAL)機の516便が着陸しようとした際に発火し、炎上した事故を受け、中部空港(愛知県常滑市)では2日夜、羽田空港に向かう利用客が足止めを食らった。年始め早々の大きな事故に、「こんなことになるとは」といった声があがった。
2日午後8時過ぎ、中部空港にあるJALのチケットカウンター前には、最大で30人ほどの利用客が列をなした。午後9時5分に出発予定だった羽田行き最終便のJAL208便は、今回の事故により運航を見送った。
「羽田空港の状況がわからず、係員も『分からない』と説明するばかり」。羽田を経由し、中国へ行く予定という愛知県安城市の会社員男性(55)は、そう嘆いた。
「飛ばせる状況になれば夜遅くでも飛ばす、と聞いたので待つしかない」とも話していたが、その後、欠航が決定。男性は「今夜は近くのホテルに泊まります」と話し、見送りに来ていた家族4人は帰路についた。
窓の外を見ると右側には陸地が…
事故による行き先変更で、急きょ中部空港に降り立つことになった人も。福岡発羽田行きのJAL便に乗っていた男性(31)は、座席前のモニターに映し出されていた航路が羽田からUターンしていることに気づいた。
飛行中に窓の外を見ると、本来は右側に海が見えるはずが陸地が見えたという。おかしいと思っていたところ、機長からアナウンスで「トラブルのためこの便は中部空港に向かう」と説明があった。
男性はパートナーの女性(33)と、羽田経由でヨーロッパへ行く予定だったといい、「新幹線で行くのも難しいかもしれないし……。この後どうするか悩んでいます」と困惑気味に話した。
中部空港会社によると、事故の影響で、国内線・国際線あわせ、計13便が羽田空港から中部空港に目的地を変更して着陸した。(富岡崇)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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