東京五輪聖火ランナーの選考を巡り、黒岩祐治知事は20日、リレールートに選ばれなかった自治体の住民からの応募について「特別な色をつけて考えたい」と述べた。ランナー公募中の選考組織トップの“不公平発言”に、関係者から「公募への疑念を生じさせる」と批判が相次いだ。
発言があったのは、厚木市で開かれた県央7市町村の首長懇談会。ルートから外れた大和市の大木哲市長が「県内全市を回るようなルートに再考を」と求めたのに対し、知事は「さまざまな制約でできなかった。おわび申し上げたい」と陳謝。その上でランナー公募に言及し、「うちのまちはリレーが走らないが、うちの子を走らせてくれないかという話があったら、特別な色をつけながら考えていきたい」と述べた。
会合後、複数の自治体幹部から「選ばれたランナーも気持ち良くない。しらける」「公の場での知事の発言としてふさわしくない」といった批判が続出、選考過程の不透明さを指摘する声もあった。
五輪の約1カ月前に県内15市町を走る聖火ランナーは、企業や県などでつくる実行委員会が公募枠51人、推薦枠15人の計66人を選考する。公募は31日まで受け付けており、知事は実行委の会長を務めている。
神奈川新聞社
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