構成・加藤秀彬
東京オリンピック(五輪)の開幕に向け、都内各地で聖火リレーのイベントが続いている。セレモニーに参加した東大卒のクイズ王・伊沢拓司さん(27)が、どんな五輪になってほしいかを語った。
聖火リレーはクイズの題材でしか触れてこなかった世界で、実際に参加したのは不思議な気分でした。時事的なテーマとしても大きな局面に立ち会えて光栄でしたけど、複雑な社会情勢でもあるので参加する意義をずっと考えていました。
聖火リレーの前に五輪憲章を全部読みました。聖火の意義についてほとんど書かれていないんですね。これには驚きました。結局考えがまとまりきらず、本番を迎えました。クイズのように正解があるかは分からないけど、最適解を求めて考え続けることはこれからもやっていきたいです。
現状でも、東京五輪開催にもろ手を挙げて賛成とは言えません。反対意見も賛成意見もよくわかる。医療状況も依然として予断を許さず、私自身、不安もあります。
それでも、アスリートには価値ある大会です。みんなで応援しようぜとは絶対言わないけれど、やるのであれば僕は応援したい。スポーツの熱狂がだれかを助け、その人が別のところで五輪と関係なく他の人を助けたら、全体主義でなくとも社会は幸福になるはずです。
これまでに一番ちゃんと見た…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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