埼玉県川口市並木4丁目の産業道路沿いにあるマリリン・モンロー像。高さ約8メートル、メディアにも取り上げられる川口で最も有名なオブジェのこの像を、会社PRに、とつくったのは日本機械工業。時代の移り変わりを工夫して生き抜いてきた腕利きの看板屋でもある。
元々は機械加工会社だった。だから看板屋なのに日本機械工業。看板製作を始めたのは50年ほど前だ。会長の工藤忠義さん(80)は「それまでのやり方では機械加工も難しくなってきた。そこで新しい分野にと。やるなら、人のやっていないことを、と父が考えたんだ。看板屋は珍しかったからね」と振り返る。
最初はペンキで看板を描くといった仕事が多かったが、40年ほど前に父、正さんが電動の回転式看板を考案した。昔、クリーニング店などの店頭でよく見た、くるくると回る高さ1~2メートルほどの看板だ。
これが当たった。次々と注文が入り、製作を外注しなければさばけないほど売れた。何万台売れたか分からないという。
ところが、1990年代に入る…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル