職員による不適切行為、別の精神科病院でも 静岡の医療法人グループ

南島信也

 静岡県南伊豆町精神科病院「ふれあい南伊豆ホスピタル」で、介護職員ら4人による患者に対する不適切な行為があったことがわかった。同病院が28日に記者会見して経緯などを公表した。同じ医療法人グループが運営する沼津市精神科病院「ふれあい沼津ホスピタル」でも、看護職員2人が患者に暴行していたことが明らかになっている。

 ふれあい南伊豆ホスピタルによると、2021年9月から22年3月にかけ、介護職員らは患者の口に紙製の粘着テープを貼ったり、食堂で患者の尿とりパッドを交換する際に足で太ももを押さえつけたりした。また車いすを蹴って動かしたり、患者を車いすから介助用トイレに運ぶ際に頭を押さえつけたりしたという。

 内部告発を受け同病院が3月に調査したところ、4人は事実関係を認めたため、出勤停止1カ月の懲戒処分にした。同病院は今月27日に県に報告した。4人は退職の意思を示しているという。同病院の望月博院長は「患者や家族に不安や心配をかけたことを深くおわびする」と謝罪した。(南島信也)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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