菅沼遼
長野県は22日、上田市の就労支援センター「さんと」で職員らが利用者を暴行し、けがを負わせたなどとして、施設を運営する上田市の一般社団法人「蚕都会(さんとかい)」(吉田景子代表理事)の障害福祉サービス事業者の指定を31日付で取り消すと発表した。
県によると、昨年7月、職員らが利用者に打撲などのけがを負わせる傷害事件を起こした。また、この傷害事件の発生以前から職員が複数の利用者に対して繰り返し虐待を行っていたという。さらに、県と市が昨年8月に実施した調査に対して、そのような事件はなかったと虚偽の答弁をするよう、吉田代表が一部の職員に口止めをしていたという。
職員の1人は昨年、傷害容疑で逮捕・起訴され、今年3月に懲役1年6カ月、執行猶予3年の判決が確定した。県は、昨年10月から監査や元利用者への聞き取り調査も実施。障害者総合支援法に基づいて、指定取り消しの行政処分とした。(菅沼遼)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル